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0267-67-2048胆膵内視鏡治療
総胆管結石と急性胆管炎
- 総胆管結石とは、胆管内に存在する胆汁の中に含まれるコレステロールやビリルビンが結晶となり大きくなってできた結石であり、胆管内発生する原発性と胆嚢内の落下による2次性があります。


落下結石
- 総胆管結石は、症状が全くない場合もありますが、結石が嵌まり込んでしまい感染を起こすと、急性胆管炎を発症し、発熱、腹痛、嘔吐、黄疸などの症状が出現します。
また、結石が膵液の出口に嵌まり込んでしまうと急性膵炎になることもあります。
急性胆管炎や胆管結石による膵炎は、早急な治療が必要となります。

結石嵌頓 → 胆管炎

結石が膵管口を閉塞 → 胆石性膵炎
- 総胆管結石の治療は、内視鏡的胆管結石除去術が第一選択となります。
結石を取り除くために、内視鏡的乳頭切開術(EST)や内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)などの方法により胆管の出口を広げたあとに、バスケットやバルーン等の処置具を用いて胆管結石を除去していきます。

内視鏡的乳頭切開術(EST)

内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)

バスケットカテーテルやバルーンカテーテルで結石を除去
胆管癌、膵臓癌による閉塞性黄疸
- 胆管癌や膵癌により胆汁の通り道である胆管が狭窄、閉塞すると、胆汁がうっ滞し黄疸が出現します。
癌による閉塞性黄疸が出現すると、眼球結膜の黄染、皮膚の黄染、暗褐色尿が出現します。
発熱や腹痛は伴わないことが多いです。

胆管癌●、膵臓癌●による胆管閉塞

膵臓癌による胆管狭窄
- 癌による閉塞性黄疸の治療は、内視鏡的胆道ドレナージ術が第一選択です。
胆管の狭窄、閉塞部にプラスティックや金属の胆管ステントを挿入します。

内視鏡を用いて胆管狭窄部に金属ステントを挿入